2017年10月7日

日本脳炎-中国(03) 香港
サル痘(06)-ナイジェリア
ペスト-マダガスカル(12)

鳥インフルエンザ-米国(89)
PRO/AH/EDR> Avian influenza - USA (89): (WA) 
Archive Number: 20171007.5366698
情報源 Yakima Herald 2017年10月6日
the recently concluded Central Washington State Fair のトリ A total of 2 flocks of birds が鳥インフルエンザに感染していたが,保健当局によると,この種 a strain のウイルスがこれまでヒトに感染した例はない。6日,the Yakima Health District が医療機関に対し,来場者がウイルスに暴露した可能性があると通達した。2015年以降これまで米国内で確認されているこの鳥インフルエンザウイルスは,ヒトの感染は報告されていないが,他国では類似のウイルスsimilar viruses のヒトの感染が報告されている... 

ウマ伝染性貧血-米国(06)
PRO/AH/EDR> Equine infectious Anemia - USA (06): (TN) 
Archive Number: 20171007.5366700
情報源 Fox17 2017年10月6日
3 horses in 3 counties のウマの,ウエストナイルウイルス West Nile Virus (WNV) およびウマ伝染性貧血 equine infectious anemia (EIA)が確認されたことを受け,テネシー州獣医学当局者 The Tennessee state veterinarian は馬主らに注意を呼びかけた。
A horse in Bedford County has tested positive for EIA. ... 

炭疽-モザンビーク(02) OIE
Anthrax, Mozambique,recurrence of a listed disease,follow-up report no. 1
PRO/AH/EDR> Anthrax - Mozambique (02): (MP) wildlife, OIE 
Archive Number: 20171007.5366701
情報源 OIE, WAHID (World Animal Health Information Database), weekly disease information 2017; 30(40) 2017年10月3日
感染開始時期 2017年8月11日
病原菌 _Bacillus anthracis_
新たな感染流行 (3)
Outbreak 1 (1/w-Moz/2017): Ferreira, Mapulanguene, Magude, Maputo: national Park
Outbreak 2 (1/w-Moz/2017): Masitonto, Mapulanguene, Magude, Maputo: national park
Outbreak 3 (1/w-Moz/2017): Uanetze, Mapulanguene, Magude, Maputo: national park

Summary of outbreaks:
Total outbreaks: 3
種/頭数/感染数/死亡/廃棄/処分
バッファロー African buffalo (Cape buffalo): _Syncerus caffer_ (Bovidae) / / 4 / 4 / 0 / 0
カモシカ Greater kudu: _Tragelaphus strepsiceros_ (Bovidae) / / 36 / 36 / 0 / 0
ゾウ African elephant: _Loxodonta africana_ (Elephantidae) / / 2 / 2 / 0 / 0
ライオン Lion: _Panthera leo_ (Felidae) / / 1 / 1 / 0 / 0
ダイカー Bush duiker (gray duiker): _Sylvicapra grimmia_ (Bovidae) / / 1 / 1 / 0 / 0

ウエストナイルウイルス(15)-米国 ウマ
PRO/AH/EDR> West Nile virus - Americas (15): USA (TN) equine 
Archive Number: 20171007.5366699
情報源 Fox17 2017年10月6日
3 horses in 3 counties のウマの,ウエストナイルウイルス West Nile Virus (WNV) およびウマ伝染性貧血 equine infectious anemia (EIA)が確認されたことを受け,テネシー州獣医学当局者 The Tennessee state veterinarian は馬主らに注意を呼びかけた。A horse in Davidson County and one in Knox County have tested positive for WNV ... 

日本脳炎-中国(03) 香港
PRO/AH/EDR> Japanese encephalitis - China (03): (HK) 
Archive Number: 20171007.5366653
情報源 Outbreak News Today 2017年10月7日
香港保健当局 Hong Kong health officials が,現地で発生した日本脳炎症例 a local case of Japanese encephalitis (JE)について調査を進めており,水田などの大量の水のあるところ large water bodies で発生し,夜明けから日没までに最も活動性が高くなる,ベクターの蚊族を避けるよう,市民に呼びかけている。生来健康だった,Healthy Village, North Point 在住の 59歳男性が,9月11日から錯乱と異常行動 confusion and abnormal behavior が見られるようになり,同 18日に Pamela Youde Nethersole Eastern Hospital 病院を受診したところ,発熱,左半身の筋力低下,錯乱が認められたため入院となった。現在,状態は落ち着いている。脳脊髄液検査で,日本脳炎ウイルスに対する抗 IgM 抗体が確認された。潜伏期間中の渡航歴はなかった。発症までの行動範囲は主に, from his residence to  Tsuen Wan to the Hong Kong Boundary Crossing Facilities (HKBCF) of Hong Kong-Zhuhai-Macao Bridge (HZMB) for work の往き来だった。今も混乱状態にあり,詳しい状況は確認できていない。2017年に記録された the 5th JE case であり,いずれも地域内感染例で,4例が蚊族媒介性1例は血液由来の感染例である。In 2016 and 2015, 2 (imported) and 2 (one local, one unclassified) cases, respectively, were recorded ... 
[ Mod.TY 注- 香港 The Hong Kong area は,日本脳炎ウイルス感染のピーク期 well into the JE virus transmission season に入っている。過去数年間,散発的な感染が続いている。日本と中国を含む,アジアの広い地域に常在し,香港は JEV 分布域に入っており,さらに感染例が発生しても不思議ではない。中国国内にワクチン A JEV vaccine は流通しているが,非常に発生数が少ない香港で一斉接種を行うことの妥当性については,疑問が残る]

サル痘(06)-ナイジェリア
PRO/AH/EDR> Monkeypox - Africa (06): Nigeria 
Archive Number: 20171007.5366637
情報源 Information Nigeria 2017年10月5日
Bayelsa State 州内でサル痘 "monkeypox"ウイルスの新たな感染流行 が発生し,住民らに不安が拡がっている。the Niger Delta University Teaching Hospital, Okolobiri, in Yenagoa Local Government Area of the state 病院に,サル痘に感染した医師 1名と患者 10名が隔離施設に入院してことが,公式に明らかにされている。the Nigerian Centre for Disease Control and the epidemiological team of the state's Ministry of Health がウイルス隔離のために設置した。患者らとの接触の可能性がある 49人も経過観察されている。ウイルスの確定診断のため,the World Health Organisation laboratory in Dakar, Senegal に検体が送付された ... ウイルスには,the Central African and the West African types があり,the West African type はより軽症でこれまで死亡例はない。"最近 Bayelsa State において,a suspected outbreak of monkeypox の通報があったが,未確認である It has not been confirmed ... the Bayelsa case に関し,"the 1st index case from Agbura の報告を受けており,何者かがサルを殺して食べたあと,家族や近隣住民に発疹を発症するものが出始めた。"これまでに,はるか遠くの Biseni の症例を確認している ... 
[ Mod.TY 注- This is the 1st report of monkeypox cases in Nigeria that ProMED mail has posted. しかしながら,西アフリカと中央アフリカの国々から,時に死亡を伴うサル痘の散発例 sporadic cases of monkeypox with occasional deaths が報告されても不思議ではない。the World Health Organisation laboratory in Dakar, Senegal での検査結果の判明が待たれる。過去の投稿にあるとおり,the monkeypox virus clade in the Congo Basin は,ヒトにおいてより重症となり,致死率は 11-17 % となり,一方,the clade in Ghana による死者は少ない。ヒトからヒトに感染することは滅多にないが,コンゴ共和国で報告されている。サル痘とよばれるが,サルは保有宿主ではない。確定されてはいないが,リス rope squirrels (_Funisciurus_ sp; an arboreal rodent) and terrestrial rodents in the genera _Cricetomys_ and _Graphiurus_などの齧歯類だと考えられている。
参考項目 Monkeypox - Africa (05): Central African Republic 20170715.5177463

ペスト-マダガスカル(12)
PRO/AH/EDR> Plague - Madagascar (12): fatal 
Archive Number: 20171007.5366522
情報源 Ars Technica 2017年10月6日
マダガスカルで,異例のペストアウトブレイク An unusually deadly seasonal outbreak of plague が発生し,8月に開始したばかりにもかかわらず,6日現在,258人が感染し,36人が死亡したと,公衆衛生省 Madagascar's Ministry of Public Health が明らかにした。感染拡大を防ぐため,政府当局は,スポーツイベントなどの集会を禁止し,学校は,ペストを媒介するノミの駆除の消毒作業のため休校となっている。市民らは,マスクや抗生物質を求めて,薬局に群がっている。原因となるペスト菌 the bacterium _Yersinia pestis_ はマダガスカルに常在し,通年発生があるが,アウトブレイクの発生は通常,ネズミやノミの季節性の個体数変動がある,9月から 11月の間に起きる。ペスト菌を保有するネズミは,7月と8月の収穫期に個体数がピークとなる傾向にある。菌を伝播するノミの増加は,この後に続くが,作物の収獲が終わり気温が下がると,ネズミの数は減少するため,空腹のノミがヒトに向かう。マダガスカルがペストに悩まされるようになったのは,1898年にインドからの蒸気船が到着するようになってからのことで ... 抗生物質,殺虫剤の登場と衛生活動により,1950年代にはアウトブレイクに対処可能となっていた。ところが,1990年になると患者数が増加し始め,手に負えない状況となった。近年では,年間 between 275 and 675 cases が発生している。しかし,2017年の状況は異なっている。アウトブレイクは農村部だけに留まらず,都市部にも拡がっている。9月30日現在,首都アンタナナリボを含む,全島の 10都市で発生が確認されている。WHO は,すでに複数の年で発生が見られる上,通常 9月から4月にかけて発生する,流行期は始まったばかりであるため,さらに感染が拡がる恐れがあると懸念している ... 今回のアウトブレイクの患者の多くが,肺ペストの患者である。当局は,the Ankazobe District in the Central Highlands を訪れた,the coastal city of Tamatave の 31歳男性からアウトブレイクが始まったとみている。滞在中の 8月27日にマラリア様症状を発症し ... 31例に関係し,4人が死亡している。
原文 [Google 翻訳] 参照願います。
[ Mod.LL 注- ... Primary plague pneumonia は潜伏期間が 1-3日と短く,突然の発熱,全心痛,胸部不快感などの症状を発症する。血性となることもある痰を伴う咳を生じ,胸痛と呼吸困難に発展する。低酸素血症と喀血が顕著となり,暴露から 24時間以内に抗生物質による治療を開始しなければ,死の転帰を取る。原発性肺ペストの患者は大量の感染性エアロゾルを排出し,濃厚接触者に大きなリスクをもたらせる。CDC guidelines では,2m 以内の接触者に greatest risk があるとされ,換気システム through air ducts or vents による菌の拡散はないと考えられている。接触者は予防内服 preventive antimicrobial therapy を考慮すべきで,The preferred antimicrobial agents for prophylaxis 抗生物質として,テトラサイクリン tetracyclines,キノロン quinolones,クロラムフェニコール chloramphenicol が推奨される]
関連項目 Madagascar (11): fatal, WHO 20171006.5363591