ニパウイルス-バングラデシュ 抗ウイルス薬による治療
黄熱-ウガンダ
◎ Alongshan virus-中国
コレラ-イエメン WHO
● アフリカ豚コレラ-韓国 初 OIE
African swine fever [ASF], Korea (Dem People's Rep),1st occurrence of a listed disease in the country
PRO/AH/EDR> African swine fever - Asia (48): North Korea (CH) domestic, 1st rep, OIE
Archive Number: 20190530.6494781
情報源 OIE, WAHIS (World Animal Health Information System), weekly disease information 2019 2019年5月30日
感染開始時期 2019年5月23日
原因ウイルス African swine fever virus
新たな感染流行
Total outbreaks: 1
Outbreak location: Buksang cooperative farm, Ri, Usi, Chagang-Do: village
感染した種/頭数/症例数/死亡/殺処分/
ブタ Swine / 99 / 77 / 77 / 22 / 0
地図 map of ASF in Asia (August 2018 to date)
● ニパウイルス-バングラデシュ 治療
PRO/AH> Nipah virus - Bangladesh (03): treatment
Archive Number: 20190530.6495082
情報源 Science Translational Medicine 2019年5月29日
原著タイトル Remdesivir (GS-5734) protects African green monkeys from Nipah virus challenge. Science Translational Medicine 2019: 11; 494, eaau9242, DOI: 10.1126/scitranslmed.aau9242
要約
ニパウイルス Nipah virus は,パラミクソウイルス the _Paramyxoviridae_ family に属する新興病原体で,自然界の宿主であるオオコウモリ _Pteropus_ spp. fruit bats からヒトに感染すると,致死率約 70% の呼吸器および神経系疾患を発症する。バングラデシュやインドでのアウトブレイクでは,ヒト-ヒト感染も報告されている。今回我々は,ニパウイルスに対する,抗ウイルスヌクレオチドプロドラック a broad-acting antiviral nucleotide prodrug である, レムデシビルの効果 the efficacy of remdesivir (GS-5734)against Nipah virus Bangladesh genotype について,アフリカミドリザル African green monkeys を用いて検討した。実験動物に致死量のウイルス a lethal dose of Nipah virus を接種した後,24時間後から 12日間,1日1回の同薬剤の経静脈投与 a once-daily intravenous remdesivir treatment を行った。治療を行った 4頭のうちの 2頭に軽症呼吸器症状が認められた,一方,コントロール群の動物すべてが重症呼吸器症状を発症し死亡した。治療を行った動物 remsdesivir-treated animals は,致死量が投与されたにもかかわらず,すべて生存したことから,remdesivir はニパウイルス感染症に対する抗ウイルス治療薬として期待できる a promising antiviral treatment for Nipah virus infection ...
[Mod.TY 注- ... 著者が指摘しているように,接種から比較的早い時期(24時間後)に治療が開始されているが,感染からどれくらいの経過まで治療が有効であるかを知ることは重要となる。ヒトからヒトへの感染があることから,発症予防投与での使用が有効かもしれない。また,感染した生存患者の脳炎での再発の予防にも有効である可能性があると指摘されている ... ]
● 馬インフルエンザ-英国
PRO/AH> Equine influenza - UK (09): horse, EIV H3N8 Florida clade 1
Archive Number: 20190530.6494841
情報源 Horse and Hound 2019年5月28日
2ヶ月足らずのあいだに,32頭の感染が確認されている馬インフルエンザへの注意が呼びかけられている。The latest update from the Animal Health Trust によると,5月中に 20 outbreaks,including 9 in a week が確認されている。4月にも 12頭の感染が確認された。5月はじめからのアウトブレイクでは,最近アイルランドから輸入された 8頭が含まれている。
● アフリカ豚コレラ-モルドバ OIE
African swine fever, Moldova,1st occurrence of a listed disease
PRO/AH> African swine fever - Europe (19): Moldova (BR) wild boar, OIE
Archive Number: 20190530.6494004
情報源 OIE, WAHID (World Animal Health Information Database), weekly disease information 2019; 32(24) 2019年5月28日
感染開始時期 2019年5月27日
原因ウイルス African swine fever virus
新たな感染流行(1)
Outbreak location: Lipcani, Briceni: forest
感染した種/頭数/症例数/死亡/殺処分/
イノシシ Wild boar: _Sus scrofa_ (Suidae) / - / 6 / 6 / 0 / 0
● 黄熱-ウガンダ
PRO/AH/EDR> Yellow fever - Africa (09): Uganda (OK,MQ)
Archive Number: 20190530.6492199
情報源 Outbreak News Today 2019年5月27日
Koboko [Northern region] and Masaka [Central region] districts (in the region of 600km [375 miles] apart) において,確定診断された症例 laboratory confirmed cases が確認されたことから,ウガンダ保健省 The Ugandan Ministry of Health は今月に入って earlier this month [May 2019],黄熱アウトブレイク a yellow fever outbreak の発生を宣言した。感染したのは,80歳の女性と 10歳の少女だった。いずれも黄熱ワクチンの接種歴がなく,また黄疸の症状も見られないが,高齢女性には出血症状がある ... 緊急対応チームの調査で ... 7 suspected cases が確認され検体が採取された。
関連項目 2016
Yellow fever - Africa (98): Uganda 20160906.4469058
◎ Alongshan virus-中国
PRO/AH/EDR> Alongshan virus - China (NM)
Archive Number: 20190530.6493915
[1]
情報源 Healio 2019年5月29日
中国北東部の研究者らが,数十名の発熱のある患者に関係する,新たなウイルス a new segmented RNA virus を発見し,このウイルスの感染伝播にダニが関係する可能性があることを,the New England Journal of Medicine 誌で報告した。この未知のウイルスは,the Alongshan virus (ALSV) と命名されている。"ALSV infection による臨床症状が認められることから,重症熱性血小板減少症候群やダニ媒介性脳炎,アナプラズマ症,リケッチア症,バベシア症など,ダニが媒介する他の疾患と鑑別されなければならない" と Foshan University in Guangdong Province and the Academy of Military Medical Sciences in Jilin Province の研究者が述べた。定期的なダニ媒介性疾患のサーベイランス routine tickborne disease surveillance の中で,ダニ媒介性脳炎 infectious tickborne encephalitis virus (TBEV) 様症状のため,内モンゴル Inner Mongolia の病院を受診し採血されたが,TBEV RNA および同ウイルス抗体は検出されなかった,42歳の農家の女性がいることが判明した。このことをきっかけに,ダニ刺咬歴またはダニ関連症状のある患者と,同じ地域の健常者 100人から血清が採取され,また現地のダニや蚊族が採集された。Reverse transcription-PCR testing 検査により,発熱や頭痛があり,ダニ刺咬歴のある 86人の患者 patients from Inner Mongolia and Heilongjiang Province から ALSV が発見された。73% が男性で,98% が農業または林業関係者 farmers or forestry workers であり,95% に "a clear history" of prior tick bites before disease onset が認められた。急性期と回復期の血清検体のある,19人の患者全員で,血清抗体陽性化 seroconversion が確認された。患者が刺咬を受けたのと同じ地域で捕獲されたダニ_Ixodes persulcatus_ ticks -- taiga ticks -- についても,ALSV RNA 陽性が確認されたと報告している。"ALSV はこのダニ the tick _I. persulcatus_ が伝播すると考えられる" とし,"ダニ宿主 Common hosts of _I. persulcatus_ には多くのほ乳類 (ヒツジ,ウシ,ウマ,イヌ,ウサギ,ヒト) が含まれ,鳥類の場合もある。_I. persulcatus_ は,中国,韓国,日本,モンゴル,ロシアなど,アジアから東欧の広い地域に分布する" とされている。蚊族がベクターである可能性も除外できないため,さらに研究が必要,と著者らは述べている。これまでのところ,ヒト-ヒト感染を示す疫学的証拠は見つかっていないとしている。
[2]
情報源 N Engl J Med. 2019年5月30日
原著タイトル A new segmented virus associated with human febrile illness in China. N Engl J Med. 2019; 380: 2116-2125, DOI: 10.1056/NEJMoa1805068.
要約
背景 2017年のサーベイランス surveillance for tickborne diseases in China で,内モンゴルの病院で原因不明の熱性疾患の患者が確認された。臨床症状は tickborne encephalitis virus (TBEV) infection に類似するものの,neither TBEV RNA nor antibodies against the virus が確認できなかった
方法,結果 ...
結語 A newly discovered segmented virus was found to be associated with a febrile illness in north eastern China.
[Mod.TY 注- 新たなフラビウイルス,Alongshan virus の興味深い発見により,さらなる研究への扉が開かれた。このウイルスはダニ _Ixodes persulcatus_ でも確認されたが,著者らは,ベクターであるとの結論には慎重な態度を取っている。家畜や野生動物の血清調査も有用かもしれない ... ]
● 狂犬病-米国
PRO/AH/EDR> Rabies (31): Americas, USA (WV,FL,NH) raccoon, dog, cat, bat, human exp
Archive Number: 20190530.6493663
[1] West Virginia - アライグマ, dog, human exposure
情報源 WSAZ 2019年5月26日
ペットのイヌと争ったアライグマが,新たな狂犬病感染例 raccoon tested positive for rabies in Monongalia County と判明したと,保健当局 the Health Department が明らかにした。It's the 4th reported encounter with dogs and rabid raccoons in the county this year [2019],
[2] Florida - ネコ, human exposure
情報源 Pensacola News Journal 2019年5月28日
週末に 2人が狂犬病の野良猫 a rabid stray cat に襲われたことを受け,the Bayou Chico area of Escambia County の住民らに対し,28日,Florida health department expert が注意を呼びかけた。
[3] New Hampshire - コウモリ, human exposure
情報源 Fox News 2019年5月29日
iPad case に潜んでいたコウモリに襲われた 86歳の男性 A New Hampshire man に狂犬病の治療が行われている。1時間ほどタブレットを使用していたら,コウモリが顔を出し噛んだ the critter popped its head out and nipped him と証言している
● コレラ-イエメン WHO
Outbreak update - Cholera in Yemen, 27 May 2019
PRO/EDR> Cholera, diarrhea & dysentery update (15): Asia (Yemen)
Archive Number: 20190530.6493539
情報源 World Health Organization 2019年5月29日
The Ministry of Public Health and Population of Yemen は 16 827 suspected cases and 18 associated deaths during epidemiological week 20 (13-19 May 2019) を報告している。15% が重症例である。suspected cholera cases from 1 Jan 2018 to 28 Apr 2019 の累積患者数は 704 986, with 1114 associated deaths (case fatality rate [CFR] 0.16%) に達した。5歳未満の小児が 22.6% of total suspected cases during 2019 を占めている。The outbreak は,22 of 23 governorates and 295 of 333 districts in Yemen で確認されている。
week 8 in 2019 以降,週ごとに報告される症例数 weekly reported suspected cholera cases が増加し始め,week 14 に more than 29 500 cases とピークを示した。During weeks 15 to 20 に患者数の減少が見られ始めているが,a downward trend と結論づけるのは時期尚早と思われる。2019年に最も多く患者を報告している地域は,Amanat Al Asimah (55 065), Sana'a (41 094), Al Hudaydah (34 814), Ibb (31 725), Dhamar (29 889) and Amran (27 727)である ... 培養陽性の検査結果を報告しているのは多い順に,Amanat Al Asimah (995), Taizz (741) and Sana'a (367) であった。
関連項目 (13): Asia (Yemen) 20190513.6466617
黄熱-ウガンダ
◎ Alongshan virus-中国
コレラ-イエメン WHO
● アフリカ豚コレラ-韓国 初 OIE
African swine fever [ASF], Korea (Dem People's Rep),1st occurrence of a listed disease in the country
PRO/AH/EDR> African swine fever - Asia (48): North Korea (CH) domestic, 1st rep, OIE
Archive Number: 20190530.6494781
情報源 OIE, WAHIS (World Animal Health Information System), weekly disease information 2019 2019年5月30日
感染開始時期 2019年5月23日
原因ウイルス African swine fever virus
新たな感染流行
Total outbreaks: 1
Outbreak location: Buksang cooperative farm, Ri, Usi, Chagang-Do: village
感染した種/頭数/症例数/死亡/殺処分/
ブタ Swine / 99 / 77 / 77 / 22 / 0
地図 map of ASF in Asia (August 2018 to date)
● ニパウイルス-バングラデシュ 治療
PRO/AH> Nipah virus - Bangladesh (03): treatment
Archive Number: 20190530.6495082
情報源 Science Translational Medicine 2019年5月29日
原著タイトル Remdesivir (GS-5734) protects African green monkeys from Nipah virus challenge. Science Translational Medicine 2019: 11; 494, eaau9242, DOI: 10.1126/scitranslmed.aau9242
要約
ニパウイルス Nipah virus は,パラミクソウイルス the _Paramyxoviridae_ family に属する新興病原体で,自然界の宿主であるオオコウモリ _Pteropus_ spp. fruit bats からヒトに感染すると,致死率約 70% の呼吸器および神経系疾患を発症する。バングラデシュやインドでのアウトブレイクでは,ヒト-ヒト感染も報告されている。今回我々は,ニパウイルスに対する,抗ウイルスヌクレオチドプロドラック a broad-acting antiviral nucleotide prodrug である, レムデシビルの効果 the efficacy of remdesivir (GS-5734)against Nipah virus Bangladesh genotype について,アフリカミドリザル African green monkeys を用いて検討した。実験動物に致死量のウイルス a lethal dose of Nipah virus を接種した後,24時間後から 12日間,1日1回の同薬剤の経静脈投与 a once-daily intravenous remdesivir treatment を行った。治療を行った 4頭のうちの 2頭に軽症呼吸器症状が認められた,一方,コントロール群の動物すべてが重症呼吸器症状を発症し死亡した。治療を行った動物 remsdesivir-treated animals は,致死量が投与されたにもかかわらず,すべて生存したことから,remdesivir はニパウイルス感染症に対する抗ウイルス治療薬として期待できる a promising antiviral treatment for Nipah virus infection ...
[Mod.TY 注- ... 著者が指摘しているように,接種から比較的早い時期(24時間後)に治療が開始されているが,感染からどれくらいの経過まで治療が有効であるかを知ることは重要となる。ヒトからヒトへの感染があることから,発症予防投与での使用が有効かもしれない。また,感染した生存患者の脳炎での再発の予防にも有効である可能性があると指摘されている ... ]
● 馬インフルエンザ-英国
PRO/AH> Equine influenza - UK (09): horse, EIV H3N8 Florida clade 1
Archive Number: 20190530.6494841
情報源 Horse and Hound 2019年5月28日
2ヶ月足らずのあいだに,32頭の感染が確認されている馬インフルエンザへの注意が呼びかけられている。The latest update from the Animal Health Trust によると,5月中に 20 outbreaks,including 9 in a week が確認されている。4月にも 12頭の感染が確認された。5月はじめからのアウトブレイクでは,最近アイルランドから輸入された 8頭が含まれている。
● アフリカ豚コレラ-モルドバ OIE
African swine fever, Moldova,1st occurrence of a listed disease
PRO/AH> African swine fever - Europe (19): Moldova (BR) wild boar, OIE
Archive Number: 20190530.6494004
情報源 OIE, WAHID (World Animal Health Information Database), weekly disease information 2019; 32(24) 2019年5月28日
感染開始時期 2019年5月27日
原因ウイルス African swine fever virus
新たな感染流行(1)
Outbreak location: Lipcani, Briceni: forest
感染した種/頭数/症例数/死亡/殺処分/
イノシシ Wild boar: _Sus scrofa_ (Suidae) / - / 6 / 6 / 0 / 0
● 黄熱-ウガンダ
PRO/AH/EDR> Yellow fever - Africa (09): Uganda (OK,MQ)
Archive Number: 20190530.6492199
情報源 Outbreak News Today 2019年5月27日
Koboko [Northern region] and Masaka [Central region] districts (in the region of 600km [375 miles] apart) において,確定診断された症例 laboratory confirmed cases が確認されたことから,ウガンダ保健省 The Ugandan Ministry of Health は今月に入って earlier this month [May 2019],黄熱アウトブレイク a yellow fever outbreak の発生を宣言した。感染したのは,80歳の女性と 10歳の少女だった。いずれも黄熱ワクチンの接種歴がなく,また黄疸の症状も見られないが,高齢女性には出血症状がある ... 緊急対応チームの調査で ... 7 suspected cases が確認され検体が採取された。
関連項目 2016
Yellow fever - Africa (98): Uganda 20160906.4469058
◎ Alongshan virus-中国
PRO/AH/EDR> Alongshan virus - China (NM)
Archive Number: 20190530.6493915
[1]
情報源 Healio 2019年5月29日
中国北東部の研究者らが,数十名の発熱のある患者に関係する,新たなウイルス a new segmented RNA virus を発見し,このウイルスの感染伝播にダニが関係する可能性があることを,the New England Journal of Medicine 誌で報告した。この未知のウイルスは,the Alongshan virus (ALSV) と命名されている。"ALSV infection による臨床症状が認められることから,重症熱性血小板減少症候群やダニ媒介性脳炎,アナプラズマ症,リケッチア症,バベシア症など,ダニが媒介する他の疾患と鑑別されなければならない" と Foshan University in Guangdong Province and the Academy of Military Medical Sciences in Jilin Province の研究者が述べた。定期的なダニ媒介性疾患のサーベイランス routine tickborne disease surveillance の中で,ダニ媒介性脳炎 infectious tickborne encephalitis virus (TBEV) 様症状のため,内モンゴル Inner Mongolia の病院を受診し採血されたが,TBEV RNA および同ウイルス抗体は検出されなかった,42歳の農家の女性がいることが判明した。このことをきっかけに,ダニ刺咬歴またはダニ関連症状のある患者と,同じ地域の健常者 100人から血清が採取され,また現地のダニや蚊族が採集された。Reverse transcription-PCR testing 検査により,発熱や頭痛があり,ダニ刺咬歴のある 86人の患者 patients from Inner Mongolia and Heilongjiang Province から ALSV が発見された。73% が男性で,98% が農業または林業関係者 farmers or forestry workers であり,95% に "a clear history" of prior tick bites before disease onset が認められた。急性期と回復期の血清検体のある,19人の患者全員で,血清抗体陽性化 seroconversion が確認された。患者が刺咬を受けたのと同じ地域で捕獲されたダニ_Ixodes persulcatus_ ticks -- taiga ticks -- についても,ALSV RNA 陽性が確認されたと報告している。"ALSV はこのダニ the tick _I. persulcatus_ が伝播すると考えられる" とし,"ダニ宿主 Common hosts of _I. persulcatus_ には多くのほ乳類 (ヒツジ,ウシ,ウマ,イヌ,ウサギ,ヒト) が含まれ,鳥類の場合もある。_I. persulcatus_ は,中国,韓国,日本,モンゴル,ロシアなど,アジアから東欧の広い地域に分布する" とされている。蚊族がベクターである可能性も除外できないため,さらに研究が必要,と著者らは述べている。これまでのところ,ヒト-ヒト感染を示す疫学的証拠は見つかっていないとしている。
[2]
情報源 N Engl J Med. 2019年5月30日
原著タイトル A new segmented virus associated with human febrile illness in China. N Engl J Med. 2019; 380: 2116-2125, DOI: 10.1056/NEJMoa1805068.
要約
背景 2017年のサーベイランス surveillance for tickborne diseases in China で,内モンゴルの病院で原因不明の熱性疾患の患者が確認された。臨床症状は tickborne encephalitis virus (TBEV) infection に類似するものの,neither TBEV RNA nor antibodies against the virus が確認できなかった
方法,結果 ...
結語 A newly discovered segmented virus was found to be associated with a febrile illness in north eastern China.
[Mod.TY 注- 新たなフラビウイルス,Alongshan virus の興味深い発見により,さらなる研究への扉が開かれた。このウイルスはダニ _Ixodes persulcatus_ でも確認されたが,著者らは,ベクターであるとの結論には慎重な態度を取っている。家畜や野生動物の血清調査も有用かもしれない ... ]
● 狂犬病-米国
PRO/AH/EDR> Rabies (31): Americas, USA (WV,FL,NH) raccoon, dog, cat, bat, human exp
Archive Number: 20190530.6493663
[1] West Virginia - アライグマ, dog, human exposure
情報源 WSAZ 2019年5月26日
ペットのイヌと争ったアライグマが,新たな狂犬病感染例 raccoon tested positive for rabies in Monongalia County と判明したと,保健当局 the Health Department が明らかにした。It's the 4th reported encounter with dogs and rabid raccoons in the county this year [2019],
[2] Florida - ネコ, human exposure
情報源 Pensacola News Journal 2019年5月28日
週末に 2人が狂犬病の野良猫 a rabid stray cat に襲われたことを受け,the Bayou Chico area of Escambia County の住民らに対し,28日,Florida health department expert が注意を呼びかけた。
[3] New Hampshire - コウモリ, human exposure
情報源 Fox News 2019年5月29日
iPad case に潜んでいたコウモリに襲われた 86歳の男性 A New Hampshire man に狂犬病の治療が行われている。1時間ほどタブレットを使用していたら,コウモリが顔を出し噛んだ the critter popped its head out and nipped him と証言している
● コレラ-イエメン WHO
Outbreak update - Cholera in Yemen, 27 May 2019
PRO/EDR> Cholera, diarrhea & dysentery update (15): Asia (Yemen)
Archive Number: 20190530.6493539
情報源 World Health Organization 2019年5月29日
The Ministry of Public Health and Population of Yemen は 16 827 suspected cases and 18 associated deaths during epidemiological week 20 (13-19 May 2019) を報告している。15% が重症例である。suspected cholera cases from 1 Jan 2018 to 28 Apr 2019 の累積患者数は 704 986, with 1114 associated deaths (case fatality rate [CFR] 0.16%) に達した。5歳未満の小児が 22.6% of total suspected cases during 2019 を占めている。The outbreak は,22 of 23 governorates and 295 of 333 districts in Yemen で確認されている。
week 8 in 2019 以降,週ごとに報告される症例数 weekly reported suspected cholera cases が増加し始め,week 14 に more than 29 500 cases とピークを示した。During weeks 15 to 20 に患者数の減少が見られ始めているが,a downward trend と結論づけるのは時期尚早と思われる。2019年に最も多く患者を報告している地域は,Amanat Al Asimah (55 065), Sana'a (41 094), Al Hudaydah (34 814), Ibb (31 725), Dhamar (29 889) and Amran (27 727)である ... 培養陽性の検査結果を報告しているのは多い順に,Amanat Al Asimah (995), Taizz (741) and Sana'a (367) であった。
関連項目 (13): Asia (Yemen) 20190513.6466617