クリミアコンゴ出血熱 スペイン
● COVID-19(26)中国 ハムスター
SARS-CoV-2 in animals, Hong Kong
情報源 OIE-WAHIS 2022 2022年1月21日
感染開始時期 2022年1月17日
Reason for notification: emerging disease
病原体 SARS-CoV-2,有病率 0.86%
新たな感染流行
Outbreak location 1: Causeway Bay, Wan Chai
種/個体数/感染/死亡/廃棄/と畜
Cricetidae (unidentified) (Cricetidae (incognita)): Cricetidae-Rodentia / 69 / 7 / 0 / 69 / 0
Affected population description: 17日,ペットショップ店員の COVID-19 感染が確認されたことを受け,同店内の 50匹のハムスターの検査を行ったところ,臨床症状のない 7匹の口腔内および糞便検体でウイルスが検出された。同じショップ内の,ウサギやチンチラなどの小動物の検査は陰性だった。18日,店内のすべての動物が安楽死処分された。
Outbreak location 2: Tai po, Tai po
種/個体数/感染/死亡/廃棄/と畜
Cricetidae (unidentified) (Cricetidae (incognita)): Cricetidae-Rodentia / 863 / 1 / - / 863 / 0
Affected population description: 上記の Causeway Bay のショップを含む香港内 35 店のペットショップと取引のある卸業者の倉庫内の 79匹のハムスターの検査で,1匹の口腔および糞便検体が検査陽性 SARS-CoV-2 positive となった; マウス,ウサギ,モルモットなどの,他の小型動物は陰性であった。同倉庫内で飼育されていた 863匹のハムスターの中で,4匹が死亡,2匹が衰弱しているところを発見されたが,他の個体には症状は見られなかった。死亡や衰弱とウイルス感染との関連性は確認できていない。同倉庫内で飼育されていた 1116匹のすべての動物が処分された。
Epidemiology
... 発端となったペットショップのはハムスターは,2021年12月22日と 2022年1月7日に欧州から輸入され到着した貨物に入れられていた。
[Mod.CRD- ペットショップの店員は倉庫に行ったことはなかった ... 実験室内では,シリアハムスター Syrian hamsters (_Mesocricetus auratus_) は,年齢による違いがあるものの非常に感受性が高く highly susceptible to the SARS-CoV-2 virus infection,軽症または無症状であることが示されている。ハムスター間の感染伝播も確認されている ... リスク評価,疫学調査,実験データなどの証拠から,ヒト-ヒト感染が続く SARS-CoV-2 感染拡大に対する動物の役割は大きくはない]
関連項目
COVID-19 update (23): China (Hong Kong) animal, hamster, public health hazard 20220119.8700956
● クリミアコンゴ出血熱 スペイン
PRO/AH/EDR> Crimean-Congo hem. fever - Europe: Spain
Archive Number: 20220122.8700911
情報源 Emerging Infectious Diseases 2022年1月13日
原著 Widespread detection of multiple strains of Crimean-Congo hemorrhagic fever virus in ticks, Spain. Emerg Infect Dis. 2022; 28(2);
要約
スペイン国内で初めてクリミアコンゴ出血熱の患者 Human cases of Crimean-Congo hemorrhagic fever (CCHF) が確認されたのは 2016年のことである。公衆衛生および動物衛生各局は,ダニの CCHF ウイルス感染の全国的監視調査を行い,動物および植生から採取されたダニ (12 584 ticks; 4556 pools) の分子学的検査を実施したところ,調査対象となった地域の大部分からの 135 pools でウイルスが確認され,スペイン国内の広い地域に感染が拡大していることが示唆された。_Hyalomma lusitanicum_ を中心する採取されたダニから,ウイルス遺伝子 sequences of CCHF virus genotypes I, III, and IV が検出され,このダニが自然界の感染サイクルにおいて中心的な役割を果たしているものと考えられた。ウイルス陽性のダニが最も多く発見された宿主は,シカ The red deer (_Cervus elaphus_) だった。
導入
スペインで初めて確認された感染例は,Ávila province, belonging to the Castile and León (CyL) region (autonomous community) (Figure 1) の野外を歩行中にダニ刺咬を受けた患者だった。2例目は医療従事者の院内感染例で,その後スペイン国内では 8例の感染が報告されている;2013年 1例(a retrospective study),2018年 2例,2020年 3例,2021年 2例。疫学調査により,予想を上回る広範囲に分布することが判明している。2018年の 1例は Badajoz province in the Extremadura (EXT) region であったほかは,いずれも CyL での感染: 2 in Avila, 1 in León, and 5 in Salamanca provinces (Figure 1)であったが,注目すべきは,ウイルスの遺伝型にかなりの幅があることである。Genotype III (Africa 3 clade) was found in cases from 2016 and 2020 (11,17; A. Negredo, pers. comm.). Cases detected in 2018 consisted of CCHFV genotype V (Europe 1 clade) (14), a reassortment of genotype IV (Africa 4 clade) in the S segment, and genotype III (Africa 3 clade) in the M and L segments (13) ... 以下,原文参照願います。
関連項目 2021
Crimean-Congo hem. fever - Europe (03): Spain 20210704.8486620
● リーシュマニア症 イラン
PRO/AH/EDR> Leishmaniasis - Iran (02): spread
Archive Number: 20220122.8701023
情報源 Al Watan (Egypt) [in Arabic] 2022年1月17日
イラン保健省は 17日,全国 31州のうち 18州に寄生虫感染症のリーシュマニア症 leishmaniasis の感染が拡大し,1万人以上の患者が発生している,と明らかにした。保健省当局者 the Human and Animal Infectious Diseases Management Group at the Iranian Ministry of Health は記者会見で,2021年3月21日のイラン暦年初以来,12月末までに全国で 1万508人の感染が確認された,と述べた。最も感染率が高い地方は,The provinces of Isfahan, Fars, Khuzestan, Semnan, Khorasan Razavi and Golestan 各州と説明した。首都テヘラン parts of Tehran の南部,the cities of Waramin and the village of Muhammadabad でも感染の拡大が確認されていると報告されている。
[Mod.EP- イランにおける保有宿主は小型齧歯類で,農村部に堆積するゴミや動物の糞がアウトブレイクの一因と下記の投稿で述べられている。
参考文献 Spatio-temporal visualisation of cutaneous leishmaniasis in an endemic, urban area in Iran. Acta Trop. 2022; 225: 106181;]
関連項目
Leishmaniasis - Iran: (TE) cutaneous 20220115.8700887
● ポワッサンウイルス脳炎 米国
PRO/AH/EDR> Powassan virus encephalitis - USA: (PA)
Archive Number: 20220122.8701018
情報源 Gant News 2022年1月20日
ペンシルベニア州当局 The Pennsylvania Department of Environmental Protection's (DEP) Vector Management Program は,公園内 Lawrence Township Recreational Park in Clearfield County で採取されたダニの成虫において,まれであるが危険なダニのウイルス deer tick virus (DTV) の感染が,異常に高率(捕獲されたダニの 92% (23/25))であったと発表した。ダニに遭遇しないよう注意が呼びかけられている ... Blacklegged ticks, also called deer ticks は,華氏 30℃台かそれ以上であれば。冬季でも活動性を有する ... 重症例の約 12% が死亡し,回復しても約半数に長期の健康上の影響が残る。ワクチンや治療薬はない。
the CDC Powassan Virus website
DEP's tickborne diseases website
[Mod.TY- 2 distinct genetic lineages of POWV: POWV (lineage I) and black-legged tick virus (lineage II,ダニで発見されるウイルス) が知られている。1958年に初めての症例以来,100例以上の human cases of POWV が報告され,この 16年間に症例数の増加がみられる。増加の原因として,ベクターダニの生息域における POWV の新興と,調査数や診断数の増加 POWV surveillance and diagnosis のいずれかが考えられる。この 8年間に監視調査体制 both basic and applied research for POWV disease が強化されている。患者が報告されていないからといって警戒を怠るべきではない]
関連項目
Powassan virus encephalitis - USA (05): (OH) 20211227.8700531