● M 痘(08)
PRO/AH/EDR> Mpox update (08): worldwide, Belgium
Archive Number: 20230224.8708552
[1] 世界 Confirmed and suspected cases and deaths by country as of 15 Feb 2023:
情報源 Centers for Disease Control and Prevention (CDC)
Total confirmed cases: 85 922
Total deaths: 96
[2] ベルギー Belgium: persistent morbidity in clade IIb mpox patients
情報源 EuroSurveillance 2023年2月16日
原著タイトル Persistent morbidity in clade IIb mpox patients: interim results of a long-term follow-up study, Belgium, June to November 2022. Euro Surveill. 2023; 28: 2300072.
during the 2022 global clade IIb outbreak のアウトブレイクにおける M 痘の特徴が明らかにされているが,persistent morbidity に関する情報は少ない。
発症から 3-20週間後までの 95 mpox patients について前向き研究 a prospective cohort study の結果を報告する。調査対象の 2/3 に後遺症 residual morbidity が認められ,肛門直腸病変が 25例,性器症状が 18例だった。体力喪失 Loss of physical fitness。倦怠感またはメンタルヘルスの新規発症または増悪 new-onset/worsened fatigue and mental health problems をそれぞれ,36, 19 and 11 patients が報告した。
● 鳥インフルエンザ,ヒト(06)カンボジア H5N1,スペイン 偽陽性
PRO/AH/EDR> Avian influenza, human (06): Cambodia (PY) H5N1, Spain false positive, RFI
Archive Number: 20230224.8708580
[1] カンボジア Cambodia: 2nd case
情報源 Khmer Times 2023年2月24日
保健省 The Ministry of Health の先ほど発表の声明によると,Prey Veng province において 2例目の高病原性鳥インフルエンザ感染例が発見され the discovery of a second case of highly pathogenic avian influenza A(H5N1),22日に死亡した 11歳女児の父親と報告されている。アウトブレイクが起きているのは around Roleang village, Romlech commune, Sithor Kandal district, Prey Veng province である。女児の死亡を受け保健省は,ただちに緊急調査作業チームを 23日に同村に派遣し,12人から検体を採取した。このうち,Roleang village 在住の 49歳男性からの 1検体が陽性と確認された。国内では過去 9年間,同ウイルスのヒトの感染例は確認されていなかった。引き続いて,地域内の動物とヒトの調査が行われる ...
[2] Cambodia: 2nd case
情報源 Reuters 2023年2月24日
約 10年ぶりとなった先週の 11歳女児のヒトでの感染による死亡を受け,カンボジア政府が at least 12 people について鳥インフルエンザ the H5N1 strain of avian influenza の検査を行ったと,保健省が明らかにした。首都プノンペン Phnom Penh の東に位置する a province で女児と接触のあったグループの1人である,患児の父親も検査で陽性となったが,何ら症状は認められていないと 24日説明された。声明では,他の接触者らの検査結果やどのようにして父親が感染したかについて,述べられていない。死亡した女児は,同国において 2014年以来のヒトの H5N1ウイルス感染例となった。Prey Veng province のこの女児は,16日に高熱と咳の症状を発症したのちに鳥インフルエンザと診断され,症状が悪化して国立小児病院 the National Children's Hospital in Phnom Penh に搬送されたが,22日に死亡した。昨年 [2022年] 上旬以降,世界中で鳥インフルエンザが猛威を振るい,大量処分のため 2億羽以上が殺処分されている。 The World Health Organization (WHO) は 2023年2月はじめに,ほ乳類に感染が拡がっているが,ヒトへの感染リスクは低いままであるとしていた。H5N1 は 25年にわたり,家きんと野鳥の間で感染が拡大しており,最近はミンク mink, カワウソ otters, and アシカ sea lions の感染も確認され注視が必要とされていた。
[3] スペイン Spain: 2 false positive humans, 2022
情報源 El Español [in Spanish] 2023年2月23日
2022年秋に養鶏場 a chicken farm in Guadalajara [Castille-La Mancha] 勤務の 2人の作業員の,無症候性鳥インフルエンザ感染 the asymptomatic cases of H5N1 avian influenza は,真の感染ではなく,環境汚染の結果である可能性が最も高い "most likely", the product of environmental contamination と,スペインの複数の施設 several Spanish centers の研究者らが the journal Eurosurveillance で報告した。いずれの作業員にも症状が認められず,ウイルス量がきわめて少なく,the A/H5 virus に対する抗体 specific H5 antibodies が認められなかった検査結果を総合すると,the positive PCR results は環境からの紛れ込み environmental contamination による可能性が高いことが示唆される,と述べられている ...
出典 Influenza A(H5N1) detection in two asymptomatic poultry farm workers in Spain, September to October 2022: suspected environmental contamination. Euro Surveill. 2023; 28(8): pii=2300107.
関連項目
Avian influenza, human (05): Cambodia (PY) H5N1, more cases suspected 20230223.8708564
● Heartland virus 米国
PRO/AH/EDR> Heartland virus - USA: (MD or VA) fatal
Archive Number: 20230224.8708571
情報源 Emerging Infectious Diseases journal 2022年2月23日
原著タイトル Fatal case of Heartland virus disease acquired in the mid-Atlantic region, United States. Fatal case of Heartland virus disease acquired in the Mid-Atlantic Region, United States. Emerg Infect Dis. 2023; 29(5). Online ahead of print
Abstract
Heartland virus (HRTV) disease は,米国内 in the midwestern and southern United States における,新興ダニ媒介性疾患 an emerging tick-borne illness である。ヒトの感染例 human HRTV disease cases があまり知られていない,the Maryland and Virginia region において報告された死亡例 a reported fatal case of HRTV infection について報告する
The study
60代後半の男性で,外傷による脾摘,冠動脈疾患,高血圧症の既往がある。2021年11月に,5日間続く発熱,非血性下痢,呼吸困難,筋肉痛,倦怠感のため,救急室を受診した。
患者の住居は homes in rural areas of Maryland and Virginia で,過去3か月間に地域から出たことはなかった。敷地内の屋外で時間を過ごしていたが,ダニに気づいたことはなかった。
発症7日後に意識障害 confusion, 不安定歩行 an unsteady gait, and 便および尿失禁 new fecal and urinary incontinence を発症し救急室を再受診し ; 入院管理となった。進行性の脳症に低ナトリウム血症とトランスアミナーゼの上昇を伴っていた。状態が悪化し,急性呼吸不全,腎不全,心停止となり,緩和ケアに切り替えられて13日目に死亡した。
Conclusions
HRTV disease は the midwestern and southern United States の 50歳以上の患者で報告されている。an _Amblyomma americanum_ tick ダニによる刺咬のみが,環境中での感染経路として知られている。ダニの季節性の活動性に一致して,すべての報告例は 4月から9月までの間に発生し,6月に最も多い。潜伏期間が 2週間と考えられていることから,10月中旬まで患者が発生する可能性がある ... 原文参照願います。
参考項目 2022
Heartland virus - USA (03): (IL) 20220830.8705299
● 医薬品への細菌混入 欧州(デンマーク,アイスランド) ペニシリン(02)
PRO/EDR> Contaminated drug - Europe (02): dicloxacillin, MDR Enterobacter, recall, RFI
Archive Number: 20230224.8708574
情報源 Statens Serum Institut (SSI) [in Danish] 2023年2月20日
11人の患者が a unique epitype of the bacterium _Enterobacter hormaechei_ を保有している found positive とが確認されている。共通しているのは,同一の製造メーカーのペニシリンカプセル the medicine dicloxacillin in capsules 服用である。アウトブレイクの発覚は,多剤耐性菌サーベイランス the national surveillance of multi-resistant bacteria によるものである ...
Description of the disease outbreak
From October 2022 to January 2023, 9例の Carbapenemase-producing organisms (CPO,カルバペネマーゼ産生菌) patients with the same unique epitype が登録された: 2 cases in October 2022, 2 cases in December 2022, and 5 cases in January 2023。感染例に関連はなく,感染が院内または渡航中に起きた可能性もなかった。
大学病院臨床微生物科 Odense University Hospital's clinical microbiology department において,検査陽性の 3人の患者が Dicillin® capsules による治療を受けていたことに気づかれ,未開封の薬剤 unopened packages of Dicillin® で the CPO bacteria could be grown from the surface of a capsule of Dicillin® 500 mg を確認した。さらに,他の患者らもすべて同製剤を処方されていた。
これを受けて,the drug manufacturer Sandoz は the drug Dicillin®. を回収している。
アイスランドでも 1例のみ the same unique outbreak bacterium の感染例が確認されており,この患者も同薬剤を処方されていた。デンマークの患者の中にこの菌により発病したものはなく,同菌に対する治療も受けていない。深刻な持病により 2人が死亡したが,アウトブレイク菌との関連を示す証拠はない ...
Especially for healthcare professionals ...
関連項目
Contaminated drug - Europe: (Iceland, Denmark) dicloxacillin, MDRO, recall, RFI 20230214.8708375
● ウシ流行熱 オーストラリア ウシ
PRO/AH/EDR> Bovine ephemeral fever - Australia: (NS) cattle
Archive Number: 20230225.8708590
情報源 Australian Rural & Regional News 2023年2月22日
Cases of bovine ephemeral fever, also known as 3-day sickness が地域内のウシの群れ herds across the Northern Rivers についての検査機関での検査で確認された。昆虫が媒介するウシのウイルス疾患で,高熱と筋肉や関節の痛みの原因となる。6か月から 2歳までのウシに見られることが多いが,地域外から連れてこられた場合はおとなのウシも感染する可能性がある
● アフリカ豚熱 ロシア イノシシ
PRO/AH/EDR> African swine fever - Asia (05): Russia (PR) wild boar
Archive Number: 20230224.8708581
情報源 TASS [in Russian] 2023年2月20日
Primorsky における 2023年初のアウトブレイク The 1st outbreak of the African swine fever virus in 2023 が確認されたと,獣医学当局者 the Primorsky Interregional Directorate of Rosselkhoznadzor [Federal Service for Veterinary and Phytosanitary Surveillance] が 20日報告した。 森林内で死亡した発見されたイノシシ a wild boar, found in a forest in the Khasan district のアフリカ豚熱感染例 a case of African swine fever (ASF) virus が 17日に確定診断されたと明らかにされている