◎ Q熱 オーストラリア
◎ オピストルキア症 ロシア
鳥インフルエンザ,ヒト(13)チリ H5N1
インフルエンザ 香港 H1N1,米国 インフルエンザD
◎ Q熱 オーストラリア 剥製師
PRO/AH/EDR> Q fever - Australia: (QL) taxidermist
Archive Number: 20230330.8709242
情報源 ABC (Australian Broadcasting Corporation) News 2023年3月29日
クイーンズランド州の博物館の剥製作成者 A Queensland museum taxidermist が,展示物の準備中にある細菌に感染した国内初の症例となった。この博物館には the "evisceration area(内臓除去エリア)" と称される剥製部門 a taxidermy department があり,展示の準備に利用され,動物の死体や肉,内臓,体液が存在する。このセクションに勤務する女性2名が Q熱に感染した。動物のコクシエラ菌 _Coxiella burnetii_ に感染して起きる人獣共通感染症である。調査により,1人の女性は他の場所で感染した可能性があるが,もう1人の剥製作成者は職場で感染した慢性感染例と断定された。この女性は重症の脊髄膿瘍を発症し,国内の剥製作成において in the taxidermy industry Q熱に感染した初めての症例とされている。
[Mod.ML- Q fever は a zoonosis caused by _Coxiella burnetii_, an obligate intracellular rickettsia-like bacterium である。多くの種類のほ乳類,鳥類,爬虫類,節足動物がコクシエラ菌 _C. burnetii_ に感染する可能性がある (WOAH)。動物では多くの場合不顕性感染となるが,ミルク,尿,便中に菌が排出される。メスでは,出産時に胎盤1gあたり数百万個という高濃度の菌が間欠的に排菌される。ヒトの感染は通常,エアロゾル化した菌の吸入で起きる。Q熱は非常に感染力が強く;わずか数個の菌の吸入でも感染が成立する。農業地域では菌を含むエアロゾル化した粒子によって,感染動物から相当離れた風下の住人にまで容易に感染が拡がる。オランダでは,感染源のヤギ農場から5kmに設定されたハイリスクゾーンを越えた風下への広範囲の感染拡大が報告された(1)。コクシエラ菌は乾燥,熱,多くの一般的な消毒薬に高度の耐性を有し,これは芽胞様粒子 spore-like particles によるもので,哺乳動物の細胞内での2相性発達サイクルの中で形成される the organism forms である(2)。これらの特性により,環境中で長期間の生存が可能となる。
より頻度は少ないが,菌の汚染のあるミルクまたは乳製品の嚥下による感染伝播もある(3)。2014年にドイツを旅行しヤギ細胞療法 live sheep cell therapy を受けた,カナダと米国の旅行者でのアウトブレイクが発生した(20170416.4974554)。
しばしば無症候性となることもあるが,ヒトの Q熱感染は,急性疾患(主に自然治癒する発熱性疾患,肺炎,肝炎)もしくは慢性疾患(主に心内膜炎または動脈内皮炎)で,特に既往の心臓弁膜症,血管グラフト手術,動脈瘤,免疫不全患者,妊娠女性に多く見られる(CDC)。慢性 Q熱の心内膜炎の診断は非常に困難であり,それは心臓エコー検査で疣贅 vegetative lesions が確認できるのが患者のうち12%にすぎないためである(CDC)。通常みられない合併症として,糸球体腎炎や横紋筋融解症がある(6)。Q熱感染後疲労症候群 Post-Q fever fatigue syndrome が,急性感染後の最大20%の患者で報告されている。
妊娠期間中の Q熱感染は,胎盤感染,自然流産,子宮内発育遅延,胎児死亡,早産,母体の慢性 Q熱などの産科合併症の原因となる(7)。
Q熱は,農業従事者,獣医師,と畜施設労働者など,ウシ,ヒツジ,ヤギなどの感染家畜との接触のある職業上の災害と認識されている。上記の投稿にある記事で,剥製作成者 taxidermists が職場で Q熱に感染した国内初の症例とされている。しかしながら,クイーンズランド州の規則 (Queensland's work health and safety regulator, part of the Office of Industrial Relations)では "typical at-risk workers" のリストに入れられている]
[Mod.AS- Query (Q) fever (or coxiellosis) は a zoonotic disease notifiable to the World Organisation for Animal Health (WOAH) であり,ニュージーランドを除く全世界の広い範囲で発生がある。原因となる細菌 _Coxiella burnetii_ は事実上節足動物も含めたすべての動物 virtually all animal kingdoms にみられるが,疾患の原因となるのは主にヒト,ウシ,ヒツジ,ヤギである。家畜反芻動物が主要保有宿主と考えられているが,ネコ,イヌ,ウサギ,鳥類などがヒトの感染源となったとの報告もある。
乾燥エアロゾル粒子の吸入,および感染動物やその生殖組織,羊毛などの動物産品への接近,が主な感染伝播経路であることの,疫学および実験による明らかな証拠がある。
同菌に感染した反芻動物の流産により,大量の細菌が排出され環境中に散布され,これが最も重要な菌排出様式となっている(WOAH terrestrial manual)。
Q fever は Queensland の "と畜施設" 労働者の間で1935年に初めて流行が発生し an entity "sui generis(独自の種 (の疾患) )" として認識された。the taxidermy department of the Queensland museum ではどのような種の動物が取り扱われていたかについてに関心が持たれる]
● デング熱(04)
PRO/EDR> Dengue/DHF update (04): Americas PAHO/WHO
Archive Number: 20230330.8709232
[1] 世界各国 Cases in various countries
- WHO/PAHO countries in the Americas reporting dengue cases
Tue 28 Mar 2023
Reported cases of dengue fever in the Americas, by country or territory to EW 9 of 2022 [week ending (w/e) 4 Mar 2023];
[2] 南北アメリカ Epidemiological Update: Dengue in the Region of the Americas
情報源 PAHO/WHO 2023年3月28日
2022年,the Region of the Americas において,過去数年間と比較してデング熱による感染と死亡の増加が見られ,この傾向は2023年第1週にも続いており,一部の国々ではさらに顕著となり,医療ケアの過度の負担となっている。
Situation summary
In the Region of the Americas, between epidemiological week (EW) 1 and EW 52 of 2022, there were 2 809 818 dengue cases reported, with a cumulative incidence rate of 282.96 cases per 100 000 population. As of EW 10 of 2023 [week ending (w/e) 11 Mar 2023], dengue continues to be the predominant arboviral disease, representing 75% (342 243) of all the arbovirus cases (1) ...
In 2023, between EW 1 and EW 10 [1 Jan-11 Mar 2023], there were 393 185 dengue cases reported in the Region of the Americas, while for the same period in 2022, there were 390 733 cases reported.
The highest cumulative incidences(高発生率の地域)were reported in the following subregions: Southern Cone with 84.65 cases per 100 000 population, Andean Subregion with 78.55 cases per 100 000 population, and the Central American Isthmus and Mexico with 18.77 cases per 100 000 population. ...
重症例は,コロンビアの284例,ブラジルの231例,ペルーの71例の順となっている。
以下,各地域・各国別の発生状況,Guidance for national authorities,References,Additional resources;原文参照願います。
● オピストルキア症 ロシア
PRO/AH/EDR> Opisthorchiasis - Russia: (NS) increase
Archive Number: 20230330.8709246
情報源 Outbreak News Today 2023年3月28日
2022年のノボシビルスク the Novosibirsk Region において,オピストルキア症患者数 cases of opisthorchiasis morbidity の増加が見られた。扁形動物 flatworms がこの寄生虫感染症の原因となる。地域当局 the Rospotrebnadzor [Federal Service for Supervision of Consumer Rights Protection and Human Welfare] Office for the region によると,2022年の患者数は2566例で,2021年の1490例より1076例多かった。魚類から感染する outbreaks of opisthorchiasis は,旧ソ連の広い地域で確認されている。高率に胆管,胆嚢,膵管に病変が及ぶ疾患で,Siberia, as well as in Southeast Asia で多く認められている。2023年初からの2か月間に the Novosibirsk Region において423例の患者が確認されており,昨年同時期の248例より175例多い。昨年の患者の95%が,臨時のマーケットで購入した,ide, bream, and crucian carp などの川魚の,浅塩の干物 dried, slightly salted river fish の摂取後に急性オピストルキア症を発症している。
[Mod.LXL- 胆道系に寄生する肝吸虫 The human liver flukes には,非常に近縁関係にある the very closely related species _Clonorchis sinensis_ (found primarily in East Asia), _Opisthorchis viverrini_ (Southeast Asia), and _O. felineus_ (Siberia and Eastern Europe) が含まれる。これらの吸虫類 trematode parasites の生活環は複雑 an intricate life cycle で,3 hosts(宿主)が関与する: metacercariae を持つ魚類を食べる the definitive host(終末宿主); namely humans ヒト, cats ネコ, and other carnivores 肉食動物, および2 intermediate hosts(中間宿主), まず freshwater snails(淡水カタツムリ)に卵が摂取され成長した cercariae が,魚類に侵入し metacercariae に成長。
the CDC parasite website(生活環)
世界最大の発生中心地 The world's largest focus of _O. felineus_ infections は the Ob-Irtysh river floodplain (a major drainage basin in Asia, encompassing most of Western Siberia and the Altai Mountains.) で,第1中間宿主 mollusk 1st intermediate host species が豊富に生息し,販売用コイ科魚類 commercial cyprinoid fish (including carp コイ, bream タイ?, and ide) が第2中間宿主となっている。毎年約2万6千例のオピストルキア症患者が記録され,ロシア国内の全蠕虫感染例の80%を占めており,実際の感染者数はさらに多いと考えられる。ノボシビルスクは20世紀半ばに世界で最も著しく成長した都市の1つで,西シベリア地方全域が大量の石油と天然ガスの採掘業による人口流入を経験した。opisthorchiasis の症例数増加には,開発,Ob-Irtysh floodplain への人口集中,処理が不十分な魚類の摂取と人々の予防対策の知識不足などが関係しているかもしれない。以前より _C. sinensis_ and _O. viverrini_ の慢性感染が,胆管がんのリスクを増加させることが知られており,Group 1A biological carcinogens 生物学的発がん物質とされている。一方,_O. felineus_ は a group 3A carcinogen に分類されており,そのリスク評価が行われている]
参考項目 2007
Opisthorchiasis - Russia (Altay region) 20070529.1733
● 鳥インフルエンザ,ヒト(13)チリ H5N1(2件)
PRO/AH/EDR> Avian influenza, human (13): Chile, H5N1, RFI
Archive Number: 20230330.8709235
情報源 MINSAL [in Spanish] 2023年3月29日
チリ北部で国内初となる鳥インフルエンザ患者 the 1st case of bird flu in humans が発生したと,保健省 The Ministry of Health が明らかにした。53歳男性の,重症インフルエンザ患者である。公衆衛生研究所 the Institute of Public Health (ISP) の検査で鳥インフルエンザであることが確定診断されている。感染源や他の患者の有無について調査が行われている。 The H5N1 virus or "bird flu" について ...
[Mod.JH- チリ国内で初めてのヒトの感染報告で,南米においては,2023年のエクアドルの少女に続く2例目の報告となった。この公式報告には,感染経路や家きんや野鳥との接触の有無についての記載がない。おそらく,南北アメリカで広く感染循環する the same clade 2.3.4.4b H5N1 virus と考えられる。
(報告内で「ヒト-ヒト感染は知られていない」とされている点について) there have been several probable examples of non-sustained person to person transmission (see CDC)]
PRO/AH/EDR> Avian influenza (56): Americas (Chile) poultry, wild bird, human, HPAI H5N1, WOAH
Archive Number: 20230330.8709226
[1] Maule Region: (Linares) poultry, H5N1
情報源 WOAH-WAHIS (World Animal Health Information System) 2023 3月28日
Linares, Maule Region 農業専門学校の1か所の食用卵用養鶏場で,3月15日にわずかな死亡率の増加が認められた。16日に70羽が死亡し,17日に60羽が死亡した。高病原性鳥インフルエンザの症状が認められた ...
The outbreak is not related to the outbreak reported in broiler breeders in [WOAH] event 4966 [20230315.8708954] ...
種/個体数/感染/死亡/廃棄/と畜/ワクチン接種
Birds / 5284 / 5284 / 2480 / 2804 / 0 / 0
[2] Los Rios Region: (Valdivia) black-necked swans, HPAI H5N1
情報源 Emol [in Spanish] 2023年3月29日
the Carlos Anwandter Nature Sanctuary in Valdivia, Los Rios Region において確認されている鳥インフルエンザ avian influenza により,100羽以上のスワン a hundred black-necked swans が死亡している。24日の検査で12羽のスワンの the avian influenza virus 感染が確認された ... ...
[3] ヒトの感染 Human case, HPAI H5N1
情報源 Ministry of Health (MINSAL), Chile [in Spanish] 2023年3月29日
20230330.8709235 と重複。
関連項目
Avian influenza (49): Americas (Chile) poultry, HPAI H5N1, WOAH 20230315.8708954
● 麻疹 オーストラリア 米国 マレーシア リビア
PRO/EDR> Measles update (16): Australia, USA (UT), Malaysia, Africa (Libya)
Archive Number: 20230330.8709238
[1] オーストラリア South Australia: travel related
情報源 Murray Valley Standard 2023年3月26日
Murray Bridge の3歳男児が,海外への渡航後,3年間患者発生がなかった感染症に罹患した。1966年以後に生まれ2回の接種記録がない住民に対して,ワクチンの接種が呼びかけられている ...
This case has been reported as the 1st case of measles(麻疹)in a South Australian resident since 2019.
[2] Australia (Sydney) ex India
情報源 9 News 2023年3月29日
インドへの旅行から帰国し,Sydney's west シドニーの複数の場所を訪れていた乳児が麻疹と診断されたとして,保健当局が注意喚起 an alert from New South Wales Health を発出した。患児は,locations in Parramatta and Westmead, including The Children's Hospital at Westmead emergency department を訪れていた ...
[3] 米国 United States (Utah): travel related
情報源 Outbreak News Today 2023年3月23日
Salt Lake County Health Department (SLCoHD) 郡保健当局が,海外渡航のあった麻疹感染例 a case of measles in a Salt Lake County resident を報告した; ワクチンを接種していなかった。ユタ Utah 州では2017年以来の患者となる ...
[4] マレーシア Malaysia
情報源 The Star 2023年3月4日
昨年 [2022] マレーシア国内の麻疹感染例が206例と,2021年の128例から増加したと,保健当局者 health director-general が述べた。"Around 84% of measles cases が7歳未満の小児で,Negri Sembilan, Selangor, Terengganu, and Kuala Lumpur からの報告が大部分を占めた" と述べた ... やや長文です。
[5] 世界10大アウトブレイク Global measles outbreaks
Top 10 countries with global measles outbreaks*
情報源 CDC 2023年3月16日
[Rank] Country / Number of cases (Population)
[1] インド India** / 47 979 (1410 million people)
[2] イエメン Yemen / 11 858 (33 million)
[3] ソマリア Somalia / 5064 (17 million)
[4] エチオピア Ethiopia / 3926 (120 million)
[5] インドネシア Indonesia / 3814 (270 million)
[6] ジンバブエ Zimbabwe / 3562 (16 million)
[7] パキスタン Pakistan / 2443 (230 million)
[8] コンゴ(民)Democratic Republic of the Congo*** / 2112 (96 million)
[9] アンゴラ Angola / 1874 (35 million)
[10] ナイジェリア Nigeria / 1558 (210 million)
[6] リビア Libya
情報源 World Health Organization Regional Office for the Eastern Mediterranean 2023年3月29日
リビア国内の,特に南部と西部における麻疹感染例の増加を The World Health Organization (WHO) は懸念している。In epidemiological weeks 1-9,国立疾患予防センター the National Center for Disease Control が93 of 391 suspected measles cases の感染を確認し死亡例はなかったと報告した。最も感染が深刻な地域は Althanawia, Almashroa', Hay Abdel kafy, Altaury, and Altadamon in the Sabha municipality and Tenenei in Bani Waleed municipality と報告されている ...
関連項目
Measles update (15): South Africa, Philippines, Sudan (West Darfur) RFI 20230324.8709124
● インフルエンザ 香港 H1N1,米国 インフルエンザD
中国
PRO/AH/EDR> Influenza (05): China (Hong Kong) H1N1, RFI
Archive Number: 20230330.8709236
Cluster of influenza A cases in Princess Margaret Hospital
情報源 Government of Hong Kong press release 2023年3月29日
The spokesperson for Princess Margaret Hospital 病院広報担当者から29日に以下について発表された
72歳から94歳までの慢性疾患患者3人が,3月26日以降呼吸器症状を発症し,インフルエンザウイルス influenza A 検査が陽性となった。2人が重症また危険な状態となり隔離されており,1人は持病により死亡した ...
米国
PRO/AH/EDR> Influenza (04): USA, influenza D, human, 1st rep
Archive Number: 20230330.8709233
情報源 NPR 3月29日
2011年にオクラホマ州の農業従事者 a farmer in Oklahoma のブタが発病し,インフルエンザ様の症状が認められた。当時家畜用の商用ワクチンを開発する the company Newport Laboratories に勤務し,現在は an executive at Cambridge Technologies であるウイルス学の研究者により,この動物からウイルスが採取されワクチンが開発された。The Oklahoma farmer がこのブタの鼻から検体を採取し,同研究者に送付していた。即座にブタが感染する普通のインフルエンザ A ウイルスだと考えられたが,培養過程でそれが間違いだと気づかれた。長い間,動物のウイルスがヒトに感染することは非常にまれと考えられてきたが,ここ数年間の研究で正しくないことが示されている ... このウイルス研究者らにより,A と異なるまったく新しいインフルエンザウイルスであることが確認された。ブタ以外にも,ヒツジ,ヤギ,ラクダ,ウマでも確認された。しかし彼らは,one particular animal: cows ウシに注目した。米国内のウシのインフルエンザ D 抗体 antibodies to influenza D を保有する割合が非常に高く,約50%が高レベルの抗体を持っていた。しかもオクラホマ以外の全米のウシに当てはまり,同ウイルスの the primary reservoir であると述べられている。このウイルスは高い体温下の,酸性環境で生存が可能であり,米国の空港の大気中やマレーシアの養鶏場でも influenza D が確認されている ...
In 2019 and 2020,Boston University の研究者らが簡単な実験 a small and simple experiment を行った。5か所の酪農場 dairy farms in the West and Southwest において,農場勤務の前後に労働者らの鼻の洗浄を行い,洗浄液中の influenza D を調べた。31人の労働者の5日間のみの検査で,2/3の参加者が勤務中にインフルエンザ D に暴露しいていることが判ったとして,November in the journal Zoonoses で報告した ... 労働者らは高い割合で抗体を保有していた。一方,農場で労働していない人々の抗体保有率はずっと低く,一般人口ではわずか18%であったと the Journal of Clinical Virology で報告されている。ヒトにおいて influenza D がどのような症状をもたらすのかについては判っていない ...
出典1 Influenza D virus exposure among US cattle workers: A call for surveillance. Zoonoses. 2022; 70(2): 166-170;
出典2 Serologic evidence of exposure to influenza D virus among persons with occupational contact with cattle. J Clin Virol. 2016; 81(31-33);
● 糸状菌感染症(ムラサキウロコタケ)インド
PRO/EDR> Chondrostereum purpureum - India: human infected with plant fungus
Archive Number: 20230330.8709220
情報源 New York Post 2023年3月29日
インドの男性が世界で初めて,ある植物の真菌に感染した。インドの病院医師 the Consultant Apollo Multispecialty Hospitals が,3か月間反復する咳嗽,嗄声,嚥下困難,咽頭痛,倦怠感を主訴に受診した61歳の患者について the journal Medical Mycology Case Reports で報告した。この男性はキノコを採取する仕事 a mushroom hunter をしており,持病はなく,発症時期は不確かだった。an X-ray で異常は認められず,なかったが,the CT scan の結果,頚部の傍気管膿瘍 a paratracheal abscess を指摘され,気道を閉塞するおそれがあった。完全に排膿され,the World Health Organization (WHO) collaborating center in northern India に培養検体が送付された。男性は,植物の銀葉病 silver leaf disease の原因となるコンドロステリウム菌 _Chondrostereum purpureum_ の感染であると診断された。airborne spores により拡散する。男性は a plant mycologist としての研究中に感染したとみられている。He had been working with "decaying material, mushrooms, and various plant fungi for a long time."
合併症をおこすことなく,その後の2年間症状は見られていない ...
出典 Paratracheal abscess by plant fungus _Chondrostereum purpureum_: 1st case report of human infection. Med Mycol Case Rep. 2023; 40: 30-32
● リーシュマニア症 エチオピア
PRO/AH/EDR> Leishmaniasis, visceral - Ethiopia: (SNNPR) fatal
Archive Number: 20230329.8709214
情報源 Médecins Sans Frontières (MSF) 2023年3月28日
2022年後半,a Médecins Sans Frontières (MSF) team in the Southern Nations, Nationalities and People's Region (SNNPR) of Ethiopia は,現在国立公園となっている地域に住む隔絶された部族 the south Omo Valley among an isolated group of people from the Mursi Tribe で異常な死亡例増加についての情報を得た。The Mursi は,Ethiopia's Lower Omo Valley で主に牧畜,採取,農耕 flood-retreat cultivators を行う,1ダース以上ある隔絶された原住民のうちの1つで,人口約7000人の小さな部族である。この地域の部族 the Mursi and other indigenous peoples の多くが,内臓リーシュマニア症 Visceral leishmaniasis, also known as kala-azar に罹患している ... 通報後直ちに対応を開始し,2か月足らずで70例の患者を発見し治療した。医療へのアクセスを持たず,大人もこどもも深刻な急性栄養不良に苦しんでいる。
● 炭疽 ロシア 否定
PRO/AH/EDR> Anthrax - Russia (05): (CV) Moscow cases negative
Archive Number: 20230330.8709240
情報源 Pravda.Ru 2023年3月23日
Two patients who were hospitalised with suspected anthrax did not reveal the disease, spokespeople for the Ministry of Health of the Moscow Region said. On 22 Mar 2023, it was reported that 2 friends who came to the Moscow region from the Chuvashia republic were hospitalized with symptoms of anthrax.
● 口蹄疫 リビア ウシ,ヒツジ
PRO/AH/EDR> Foot & mouth disease - Libya (02): (MS, AR) cattle, sheep, serotype O, WOAH
Archive Number: 20230330.8709231
Libya: foot-and-mouth disease virus (inf. with)
情報源 OIE-WAHID (World Animal Health Information Database) 2023 3月27日
Started: 7 Mar 2023
Reason for notification: recurrence
Last occurrence: 4 Jan 2021
Causal agent: foot-and-mouth disease virus
Serotype: O
Outbreak location 1: Jafara, Al Jifarah [Al Jafara]
Outbreak location 2: AlSiwania, Al Jifarah [Al Jafara]
Outbreak location 3: AlZarooq, Misratah [Misurata]
Outbreak location 4: AlSaakit, Misratah
Outbreak location 5: AlGhayran, Misratah
Epidemiological unit: farm
Affected population: The outbreaks occurred in 2 sites in western regions, one in the Misurata region and the other in the Al Jafara region. The source is the introduction of new animals.